概要

2021年11月1日、千葉工業大学は津田沼キャンパス内に「変革センター(Center for Radical Transformation)」を開設しました。

本センターでは、社会のあらゆる分野の研究者、技術と文化の両方の分野の研究者が集まり、今起きている根本的な変化を通して社会を助けるための技術的なプラットフォームや文化的なアウトプットを想像し、デザインし、設計し、構築します。

背景と意義

科学技術の進歩が社会を変化させ続ける中、私たちは、学術、ビジネス、政府、市民社会など、すべての分野で協調して対応しなければなりません。

世界のシステムがますます複雑になるにつれ、変化を理解し、調整するための従来の枠組みは非常に不十分になってきています。私たちは社会として、気候変動への対応、公衆衛生上の緊急事態、デジタル・トランスフォーメーションなど、セクターを超えた大規模な問題に直面しています。

新しい科学技術が世界にもたらす脅威と機会の両方を想像し、それに対応するためには、法的、技術的、経済的、文化的な変革を調整し、統合することが必要です。私たちは、新しい言語と新しい学術領域、つまり反領域を開発しなければなりません。反領域とは、どの領域にも当てはまらず、領域間の空白に関与するものです。

私たちは、自分たちのシステムや問題を経済用語や技術用語で説明することに長けています。しかし、現在の議論の多くで重要であると同時に欠けているのは、私たちが未来に何を望んでいるかを示す原動力としての哲学、美学、文化というレンズです。アカデミックな世界では、リベラルアーツは、技術や経済によって作られたシステムを批判するために用いられてきましたが、実際には、何をどのように設計し、展開すべきかを理解するのに役立つはずです。